石巻からのメール

先週、知らないアドレスから突然メールが届いた。
「避難所で歌を聴かせてもらえないかな?」
メールの主は「佐藤」・・・
一瞬、いたずらだろうとメールを消しかけたが
佐藤という知り合いがいないわけではないし、
や、むしろいっぱいいすぎて見当がつかないので
どちらの佐藤さんですか?ってメールを返した。
するとそのメールは大学時代の先輩でDFAに所属してた佐藤さんだった。
忘れてた記憶が急に蘇ってきた。
久しぶりだなー!卒業以来、一度も会っていなかったから。
そういえば先輩は宮城の出身だったことを思い出した。
聞くと正に被災地である宮城県石巻市の出身で
3.11の震災で家こそ無事だったものの
やっぱり被災している様だった。
現状は聞くまでもなくTVやネットを見て知っている。
ただ石巻の体育館にはまだまだ避難暮らしをしてる人がたくさんいるそうで
物資は届いているが、娯楽みたいなものがまるでないんだとか。
そこで先輩はおれのことを思い出し、歌を聴かせてもらいたいと
ずっと思っていて、人づてにメールアドレスを聞いたのだそう。
いやそういうことなら喜んで歌いに行きます!と返信し
それから今日までメールを何度もやりとり。
なんとか来月には石巻の避難所でのライブが実現することになった。
ありがたいことだ。

ただこんな無名なおれが現地でただ歌を歌って帰ってくるのでは
あまりに申し訳ない気がしたので
ボランティア活動も出来るかぎり手伝いたいと話した。
まだ何日間滞在できるかわからないけど
自分の目で被災地を見て感じ、出来ることをやってこようと思う。

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