マスタリングという最終コーナーを曲がりゴール目前まできましたが、もう一度引き返し、ミックスをやり直すことにしました。自分の自信のなさを覆い隠すようなミックスだとしたら、かっこ悪くても自分の素というか芯をより出せるものにやり直しを施したい。かっこいいことはかっこ悪く、かっこ悪いことがかっこよく思える自分を否定せずに。今年は東京から一歩も出ずに、このような地味な作業を延々繰り返していました。時には温泉のひとつでも入りたかったけど、そんな気楽さも赦せず、自分と向かい合っていたら、まったく東京を離れることができなかった。来年は完成したアルバムを持って、胸を張って「聴いて下さい」と会う人会う人に伝えながら、いろんな街を飛び回ろうと思っています。