『原発労働者』

シンガーソングライター寺尾紗穂さんの新刊『原発労働者』。その視点が素晴らしかったです。福島原発20キロ圏内に住んでいたぼくの大学時代の友人の父が福島原発労働者だったこともあり、福島原発が以前からかなり危ない状態であったこと、テレビの報道がまったく真実を伝えてないことなど、震災直後に友人を通して何度も聞いていた話が、この本の中では何人もの原発労働者の方々への丹念な取材によってよりディープに裏付けられていくようでした。そして原発が止まれば当然仕事をなくし困る人もいる。そんな状況を自分自身に置き換えて考えてみる。シビアな状況の中での醜さ、美しさ、弱さ、強さ、人間の在り方。この本のおかげで改めて大切な問いかけを自分自身に投げかけることができました。

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