特色

念願だったアルバムジャケットの特色印刷は予算の都合であきらめることにしました。いろいろ調べて見積りを出してもらって、想像以上の高さに落ち込み、これ以上生活に負担をかけられないし、やるだけやって見積りを出したことで半分満足したところもありました。16年前にMIDI Creativeから初めてのアルバム『和同開珎』をリリースする際、「ジャケットは艶のある金色を使いたい」と要望を出したのですが(写真のような箔押しされた金色)、そのときはレコード会社の予算の都合で了承されず、「安い金色なら”金色+1色”の2色印刷でなんとかいける」と言われ、それに妥協したのですが、仕上がってきたのはイメージとはまったく違う燻んだ黄土色で、げんなりした思い出があります。今回は自主制作なので好き放題できるのに、特色印刷というのは調べてみるとやはり高くて、僕の場合、生活を脅かすほどのものだったのだと16年たった今、ようやく実感させられました。今回、通常の印刷では出せない「特色」のこともいろいろ知れてよかったです。まだジャケットは出来ていませんが、出来る範囲で納得のいくものを作ろうと思っています。