2001.9.11と2011.9.11

深夜、ニコニコ動画で「ニューヨークから生中継 9.​11 米国同時多発テロ十周年​追悼記念式典」っていう動画を眺めつつ、ちょうど10年前もこうしてテレビを眺めてたなってことを思い出した。10年前のその日は山梨かどっかの山小屋でライブだったんだけど、出番の直前にニューヨークでテロが起きたことを知り、みんなライブそっちのけでテレビにかじりついてそのニュース中継を見ていた。「またひとり人が落ちたぞー」とか「もう一機つっこんだぞー」とか誰かが叫びながら、今まさに起こっている生死を分けるような遠い外国の出来事を、誰も止めることも、助けることも、励ますことも出来ないまま、みんな無力な傍観者として、テレビをただ眺めることしか出来なかった。なんとも虚しくてやるせなくて歯痒かった。その日、ぼくはライブで演奏する予定だった曲の歌詞を、ライブ直前にすべて書き換えて歌った。おどろおどろしいライブだったけど、忘れられないライブになった。後日、9.11の出来事は「窓」という歌になって、2003年にCD化された。
去年、ずっと行ってみたかったニューヨークの貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」にようやく行けたのだけど、実際その場所に立ってみても傍観者のようなやるせない感覚はあまり変わらなかった。それは3.11の津波の映像を見たときとも似た感覚だった。

   「窓」 

パノラマの下に はげ落ちるパズル
窓を磨くぼくは 数を数えてる

焦げ臭い街に 沈みゆく吐息
パンドラの箱の 魔法がとけた

偉い国の王様も 高く旗を振って
争いや隔たりを 窓で眺めてる

ハリボテの街は 穴ぼこだらけ
知ったふりでぼくも 窓を眺めてる

偉い国の王様も 高く旗を振って
慰めや眼差しも 窓で眺めてる

いつの日か王様も 白い旗を振れど
争いや隔たりは 巡り受け継がれてく

窓/あめあめ(試聴版) アルバム『和同開珎』より

my space版


2010年3月、NY「グラウンド・ゼロ」にて

amemiya について

シンガーソングライター雨宮弘哲
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2001.9.11と2011.9.11 への2件のフィードバック

  1. Ar.C☆ のコメント:

    私はこの歌、大好きです♪ あと ” み空 ” もね!! (^^)

    アメリカの人も日本の人も11という日にちがかなしいキーワードに
    なってしまいましたね。

  2. amemiya のコメント:

    そう言っていただけると歌を書いたことが無駄じゃなかったんだなと心底うれしくなります。本当にありがとうございます!
    11と11、ふしぎに繋がったこの数字を忘れることなく、これからもこの歌を歌っていこうと思います。

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