先週ライブをご一緒する予定だったふれでりっひ書院の山田庵巳さんより、雨宮弘哲トリオ『まぼろしがすむ』へのコメントを頂きました。
響きました…やむなく出演を辞退してしまいましたが、また必ずや共演できるようぼくも頑張っていきます。
“雨宮弘哲は眼を閉じて聴け”と言われている.
これは僕等SSW仲間の間ではもう至極当たり前の事として知られている.
何故と言うに,彼の言葉は見えるからである.
歌の中で何気なく現れた言葉の圧倒的な質量(これは多分 奥行きに近いものか…)
を全身で受け その享楽にふけるにあたり現存の視覚はむしろ邪魔であろうしな.
ですからみんなも目を閉じて聴こう.
わたしなんか 「雨に唄えば」や「アボカド丼」
で不覚の涙を禁じ得なかった というか号泣した.
素晴らしいと思うんですこの作品は.
言葉の塊なんて馬鹿でも作れるんだよ
でも彼のように
言葉の結晶を作れるSSWは稀有だし
尚且つ 楽器陣もいい!
風の音となり鳥の声となり
荷車をひくロバの足音となり
つねに彼の心に寄り添っていた.
だれも行く先を気にしない旅
山田庵巳