ラジオとわたし

シンガーソングライター岩崎けんいちさんの『LOVE+』に参加させてもらったご縁で、昨日、FMふじやまでぼくの紹介をして頂き、雨宮弘哲トリオのニューアルバム『まぼろしがすむ』より「やまなし帰省のうた」を流してくれました。
CDデビューしてもうすぐ20年、過去にFMラジオで自分の曲をかけてもらえたのは2回だけ。電波にはなかなかのせてもらえない自分の曲ですが、今回は初めて地元山梨のラジオでかけてもらえることになり、とても楽しみにしていました。

パーソナリティの小松かおりさんがぼくのプロフィールと岩崎けんいちさんが思いを込めて書いてくれた紹介文を読み、曲が流れる。

なんだろう、何度も聴いてる曲のはずなのに不覚にも涙が…。波子さんのオカリナがイントロから曲を彩り、宮坂くんのコントラバスが曲を最後までしっかり支えていた。
そしてそれがリアルタイムで山梨の方々に少なからず届いているということ。うれしかった…

山は色づき 木の葉も揺れる
松の里に帰ればもの思う
何にも手にせず帰ったら
風に笑われているのかと
冷たい風が吹く

遠く富士をときどき確かめる
葡萄の数を数えで食べている
愛する人を遠ざけたら
バチに当たるんじゃないかとか
おかしな風が吹く

故郷ははるか 優しく辛い過去
色づく山にお寺の鐘が鳴る
今年ももうあと少しだと
群れなすカラスが飛んでいく
そろそろ帰ろうか

ラリラリラリラリラリラリラン
ラリラリラリラリラリラリラン
ラリラリラリラリラン

どこから流れてきたのかと
どこへと流れて行くのかと
答えを求めてる

何にも手にせず帰ったら
風に笑われているのかと
心に風が吹く

山は色づき 木の葉も散っていく
松の里に帰れば何思う?

(「やまなし帰省のうた」詩曲・雨宮弘哲)

ぼくは中学から高校までラジオっ子で、地元の局の音楽番組を毎週欠かさず聴いてました。友だちもおらず、ラジオを聴くこととギターを弾いて歌うことだけが楽しみな少年。特に好きな番組はカセットに録音して何度も何度も聴きました。あふれる想いを葉書に書いて読まれたこともありました。今思えば少年期にラジオを通してさまざまなジャンルの素晴らしいアーティストや楽曲を知ることができていたのです。それが今の自分の肥やしに確実になってる。自分の曲がラジオでかかったことをきっかけに自分がラジオからどれだけすごい影響を受けてきたのかを実感させてくれました。放送された雨宮弘哲トリオの音も見知らぬ誰かがラジオで耳にして、少しでも心魅かれていたならうれしいかぎり。かつて少年だった自分がそうだったように。

山梨県内外200人以上のアーティストが参加した『LOVE+』はこれからも続いていくラジオが草の根となり、ますます広がっていくのでしょう。この機会に声をかけてもらい、愛のつながっていくプロジェクトに関わらせてもらえてとてもうれしかったです。

あらためてFMふじやま、パーソナリティ小松かおりさん、岩崎けんいちさんに感謝いたします!