秩父HONKYTONKにて

秩父ホンキートンクにて初めて歌ってきました。いやこんなに高揚するとは、、、、。
僕の生まれは山梨県の北部なんですが、秩父とは山を隔てて隣り合わせと言ってもいい程の距離なんです。けれど20数年前までその山を越えるルートは無く、東京経由で相当な遠回りをしなければ秩父方面には辿り着けなかったはず。初めて埼玉県と山梨県を結ぶこととなった雁坂トンネルが開通した当時は少なからず賑わっていて、ぼくも地域の人たちと長瀞や秩父のお祭りを見にバスツアーを組んで行ったり、秩父方面からの観光客を相手に、山梨側のトンネル出口付近の露店で野菜や果物を売るアルバイトをしていたこともありました。今回、秩父に久しぶりにやってきて、山並みや田舎具合もやっぱり地元の雰囲気に似てるなと感じました。気候も似てるからか葡萄も育ってるのかな。コンビニで秩父ワインがたくさんラインナップされてたのも山梨を思わせる。山梨は甲州ワインだけど。

前置きが長くなりましたが、昨夜はそんな秩父にあるライブハウスHONKY TONKで歌わせて頂きました。今回のイベントは”友部正人を歌う”。シンガーのmi-saさんにライブ前にまだ雪の残る秩父の街を案内して頂き、秩父神社にお詣りしたり、羊羹を食べ歩きしたりしながら会場へ向かいました。もう47年続いているホンキートンク。客席の壁には過去のライブのチラシが張り巡らされています。これまでに出演されたミュージシャンの豪華さたるや、、歴史が滲んでいました。このハコを支えてきた店主の鈴木さんとも再会し、いっしょにお蕎麦を食べました。フィドルも弾かれる鈴木さんと1曲セッションすることになっていてそれも楽しみにしていました。出演者はオリジナル曲を織り交ぜながらそれぞれにお気に入りの友部正人を歌いました。ぼくは20年前の曲、30年前の曲、50年前の曲と割と古めな選曲でした。初期の友部さんがよくやっていたトーキングブルース形式の曲は今まで自分のライブで歌うことはなかったのですが、今回思い切ってやってみたら思いの外、盛り上がってとても嬉しかった。余談ですが、ずっと飾っていた遠藤賢司さんの遺品であるハーモニカをこの曲で初めて使用してみました。マスターのフィドルとのセッションも心地よかったし、若き友部ファンの斉藤航くんともマスターの思いつきで最後に一曲歌ったり、忘れられない日になりました。しかしライブ後に見せてもらったホンキートンクの資料室にある過去のライブを収めたVHSのラインナップが凄かった。友部さんだけでなく、加川良さん、あがた森魚さん、、、貴重映像をかい摘んで見させて頂きましたが、これはまた足を運ばなければ。関わってくださった皆さま、お疲れさまでした。配信でご覧くださった方もありがとうございました。YouTubeにアーカイブが残っているので宜しければご覧ください。ぼくのセットリストを記しておきますね。また秩父へ行ける日を楽しみにしています!

2/18 秩父HONKY TONK
雨宮弘哲セットリスト
1七月の王様
2夜中の鳩
3窓(オリジナル)
4大阪へやって来た
5まちは裸ですわりこんでいる(fiddle/鈴木將春)

アーカイブ
https://www.youtube.com/live/2lSpbTMCcRs?feature=share