走ること

ランニングを始めるきっかけになった本です。走ることを再開したので、タンスの一番奥深くに眠っていたランニング関係の本を引っ張り出してみました。15年前の夏に本屋さんで立ち読みしていたら衝撃が走ってそのままレジへ。それからむさぼり読みました。(久しぶりに開いたら買ったときのレシートが挟まっていて、購入した日付がちょうど15年前の今日、7月18日でした、、!)村上さんは毎日10キロ走り、夏に北海道で行われる100キロのレースにも出場していて、そのときの心情を綴った文章が何とも言えずよかった。どん底を彷徨っていた自分も走ってみようと思わせてくれました。まともに走ったことのない僕はランニング初日、1キロ走ったら熱が出てしまい、むりくり21キロ走ったら膝を壊してしまうような体たらくでした。それを5キロ、7キロ、10キロ、15キロと徐々に走れる距離を伸ばしていって、自主トレーニングを積み、21キロのレースで2時間を切れるようになり、12年半前、意を決して人生初のフルマラソン(湘南国際マラソン)に出場しました。中間地点(21キロ)を1時間30分くらいで順調に通過したものの、32キロを越えたあたりで膝が壊れ出し、ラスト10キロは死ぬほどきつかった。。。どんどん悪化する膝の痛みとそれまでマラソンに費やしてきた日々の無念さに堪えながら走り続け、、、ゴール間際の沿道の声援やペースランナーの方の激励があれほど沁みたことはなく、涙をこらえながら完走。記録は3時間40分台。4時間切りをずっと目標にしていたので、この上ない達成感を味わい、その一回以来、フルマラソンを走ることはなくなってしまいました。
村上さんも本で書いていた夏の北海道100キロマラソンには当時から強い憧れがあったのですが、これは自分にはいささか酔狂すぎると思い、断念していました。

それから10年、北海道新聞のこんな記事を読みました。https://www.hokkaido-np.co.jp/article/847647

現在72才の友部さんが夏の北海道フルマラソンを走っている、、!自分もまだ走れるのではないか、やり残したことはないか、、自分の胸に何度も問いかけ、先日、人生2度目のフルマラソンにエントリーしました。
久しぶりに走ってみたらペースはやはり格段に落ちていたけど、日々10キロ走ってみても膝がまったく痛くならないのが不思議でした。
休んでいた間に膝の関節が強くなったのか、はたまたシューズを換えたからなのか。。?!

2度目のフルマラソンまであと2か月くらい。夏の大会に備えて日中トレーニングで滝のような汗を流していると、身体が当時走っていたころの感覚に戻っていくのがわかりました。身体だけでなく、精神的にも調子がよい。肉体が精神を引っ張りあげてくれるような心地よさがあり、マラソンで得たこの感覚はこれからも大切にしたいです。

村上さんの本やマラソン関連の本を読み返し、夏の間、身体の調子を観察しながら、少しずつ距離を伸ばしながら、走っていこうと思っています^ ^