今日という日に 谷村新司と真黒毛ぼっくすとミントホール

昨日のYokohama mint hallではピアノの宮田真由美さんが参加している真黒毛ぼっくすというバンドの曲を宮田さんのピアノで弾いてもらいカバーするつもりでいたのですが、ライブ直前になって宮田さんが体調不良で来れないことがわかり、一旦は演奏を断念しようと思ったのですが、なんとなくこの会場のグランドピアノでその曲を演奏することを諦めきれず、急遽、ピアノでは弾いたことのないその曲を自分で弾いて歌ってみることにしました。
その後リハーサルを終え、本番前の楽屋でくつろいでいると、主催の高橋さんが何の前触れもなく「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」と独り言のように呟いたのです。へ⁈それはまさにこの後ぼくが歌うつもりでいたその曲の歌詞の一節でもあったのですが、きっと高橋さんはそのことを知らないだろうと思ったので、その発言の真意を聞いてみると、高橋さんが谷村新司さんが亡くなったというニュースを知って、ふと70年代に谷村さんがCMをしていたモーリスギターのキャッチコピーを呟いたとのことでした。なんと、、、ぼく自身、小学5年生のときにモーリスのギターを購入しギターを始めた口なので、そのキャッチコピーは知ってましたが、当時そのCMを谷村新司さんがやっていたことは全く知りませんでした。もう50年近く前の谷村さんのご活躍を、その日カバーする予定だった真黒毛ぼっくすの楽曲を経由して、谷村さんがお亡くなりになったタイミングで知ることになるとは。。谷村新司さんの歌を聴いたことはほとんどなかったけれど、長い時間軸の中でいろんなことが影響しながら繋がっていってるんだなと。ちなみにこの日は加藤和彦さんの命日でもありました。今日という日にmint hallの舞台でこの曲を歌えたのはちょっとだけ感慨深いものがありました。