ベーシスト林由泰さん

もう10年以上前になりますが、ぼくのライブやレコーディングでベースを弾いて頂き、時にはバンマスのようにバンドを支えてくださった方。地元山梨の先輩であり、高校時代にメジャーデビューして以来30年間、たゆみなく音楽活動を続けているプロミュージシャン。林さんがまだソロとしての活動をしていなかったころ、ぼくの不躾なお誘いに応えて初めてソロとして弾き語りのイベントに出演してくれたこともありました。ランニング仲間でもあり、一緒に皇居を走ったり、マラソン大会にも一緒に何度か出場したのもいい思い出です。

前置きが長くなりましたが、そんな林さんが今年、少年の頃から憧れ続けてきたアーティストのアルバムでベースを弾き、更にツアーにまで初参加することとなり、昨夜はその長いツアーのファイル公演が行われる有明アリーナまでその有志を見に行ってきました。

観客1万2000人を前に3時間演奏するということがどういうことなのか、経験のない自分には想像つかないけれど、おそらく相当な神経を使って挑んでいたんじゃないかと思います。そしてそれと同じくらい、いやそれ以上に憧れの人と同じステージに立つことを林さんが心から喜んでいるのが伝わってきて、ときどき胸熱くなりながら見させていただきました。前方下手のぼくの席からはちょうど2人が重なり合うように見えたのもよかった。

林さんが素晴らしいのは演奏はもちろんですが、憧れを抱くことをやめなかった、だけではなく、自分にはやれると信じ貫いて積極的に行動していたところ。そして自分の憧れに対して素直であり続けたこと。その結果として身を結んだのが昨夜のファイル公演だったと思うと、ぼくはそれを祝福したい気持ちでいっぱいになりました。
終演後、舞台裏で面会させてもらいました。そこに集まっていた仲間たちが口々に林さんに夢を見させてもらったよと話していて、その光景にまたじんとしたり‥。
ミュージシャンという稼業は浮き沈みが激しいけれど、こんな奇跡のような夜を作れるんだからやっぱり素敵です。夢が叶った現場、そして夢を与えた現場を直に目撃し、ぼくはからだぼろぼろだったけど、気がつくと精神的にはめちゃくちゃいいエネルギーを貰っていました。
お誘いいただき、とてもうれしかったです。
なんかまだじんとしてる。
行動できるなら行動しよう。
憧れに素直であり続けよう。
昨夜、林さんからそんなメッセージをぼくは勝手に受け取り、ぼくもそんな人でありたいって思いました。
今も心が広くなった気持ちです。

林由恭さんと@有明アリーナ