ライナーノート中川五郎さん

新しいアルバム「ひかりのものがたり」にライナーノートを書いてもらいたいと思ったとき、一番に思い浮かんだのが中川五郎さんでした。訳詞家、翻訳家、音楽評論家、小説家としても知られるフォークシンガーの中川五郎さんですが、ぼくが最初にお名前を知ったのはもう随分前で、おそらく中学生のとき、ボブ・ディランのアルバムの訳詞であったか解説であったか、、

前作「まぼろしがすむ」で五郎さんにコメントを寄せていただき、今回はライナーノーツとしてNEW ALBUM 「ひかりのものがたり」にブックレット4ページ分にも及ぶ長い文章を書いていただきました。

新しいアルバムに何度も耳を傾けて書いてくださったことが伝わってくる文章で、とくに嬉しかったのは音楽を長く続けること、広げていくことについて書いてくださったところ。

五郎さんはフォーク全盛期の1960年代後半からもう60年近く音楽を奏で、そして言葉でも音楽を伝えるという稼業をずっと続けてこられた方。

ぼく自身、音楽活動を30年以上続けていますが、もちろん続けていくのが苦しかったり、誰かに執拗に音楽を辞めろと言われ続けた経験も何度かあります。それでも辞めずに今も続けてこられたのは何故なのか。五郎さんの文章にすごく納得のいくことが書いてありました。

五郎さんの長いキャリアにおいて、おそらく決して順風満帆にやってこられた訳ではなく、人との出会いが更なる出会いを呼び、行き詰まった道が大きく広がっていったのではないかと想像しました。

70代の五郎さんから40代のぼくへ。世代や音楽性は違えど、励ましのような言葉を贈ってくださった五郎さんに感謝ばかりです。

12/26発売の新しいアルバム「ひかりのものがたり」。ぜひライナーノーツも楽しみにしていていただけたら嬉しいです。